Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Leggi 源頼朝 (みなもとよりとも) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 306.118 caratteri · 613 schermate
彼の歎声は真実だった。可惜――と心の底から出たのである。
「常磐」
「……はい」
「顫いておるらしいが、何も恐がるに及ばぬ。そなたに罪はない。合戦は、清盛と義朝のいたした事だ」
「…………」
「女どもが知った事ではないが、そもそもは、義朝の愚が清盛を幸いさせてくれたようなものだった。彼は、一個の武弁に過ぎない男で、清盛ほどの政略もないのに、公卿の政争に組したのが禍いの因といおうか。――何にしても、武門のならいとはいえ、気の毒なのは、一族門葉、それに何も知らないお前どもだ。――がしかし、清盛は、そなたのような者まで斬る気はない。安心するがいい」
「……も。……もしっ」
常磐は、必死にさけんだ。
「わたくしの生命は、ゆめ、惜しいとはぞんじませぬ。……お慈悲を。どうぞ和子さまたちの一命を」
ことばの終るも待たなかった。まるで別人がどなったかと思われるような、大喝で、
「図にのるなッっ。女ろう!」
「…………」
「あわれをかければ、すぐつけ上がる。女どもの憎い癖だ。そちは元より氏素姓もない九条院の雑仕女、義朝の寵をうけたといっても門外の花だ。しかし抱えておる子たちは正しく源氏の血流、ましてみな男の子。