Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
私たちと感情表現がちがうのねえ。きょうなんか全くおどろいてしまった。だって、まあ! ともあら! とも電話口でどんな表現もしないのですものねえ。それで、しんからうれしさで動顛しているのですものねえ。こういう人たちの感情って十分思いやってやらなければいけないのだと思います。お母さんなんかは真率にお現しになるのだけれど。よう電話かけられてじゃのう、よかったとすぐおっしゃったのよ。友ちゃん、はっとして言葉も出ないというところ、いじらしいみたいです。ねえ? それミーのじゃろなどと姉さんと云っている、しかし何たる大和撫子でしょう。そんなことも可憐よ、いろいろと、ね。〔略〕
もうそろそろ四時ね。広島へおつきになるわ。相生橋のそばに宿がありますから、この前のように郊外へ行くのでなくていいでしょう、その近所にお母さんのもとお泊りになったという宿屋もあるから。
さて、ここで事態は一変いたしました。夜九時半頃、お湯に入りに来た河村さんたちもかえって、私は店をしめ、戸じまりをして二階へあがったら、チリチリチリ。いそいで降りたら「広島からです」、様子をお母さんがおききになるのかと思いました、私一人で困って居るだろうからと。