Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
八月二日
でもあしたは余り遑しい。四日迄になりそうです。でももうじきだわ、お大事に。二十日の留守よ、珍しい方でしょう、すこしはお見直し下さるでしょうか。
八月二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 麻里布駅にて(錦帯橋美観「錦川に架して」(一)、「建築美」(二)、錦帯橋「清流に映えて」(三)の写真絵はがき)〕
(一)八月二日十一時(午前)今マリフの駅のベンチで涼しい風にふかれ乍ら、のりかえを待っているところ。
柳井線マワリの急行でも、この頃は柳井に止りません。マリフまで来なくては駄目。すいた汽車だったら助かるがと思います。けさ出がけにお手紙よんできかせて頂きました。野原のおばさんも見えていました。
(二)ここの駅は、目の前がすぐ青田です。その先は海です、実に涼しい風。何と飛行機の音が低く劇しく響くでしょう。
人絹スフ工場も大きいのが出来て居ります。ここは柳井よりずっとあけっぱなしな気分の駅ですね。ここで〇・一分まで待つのよ。
(三)徳山のエハガキはお宮づくし。ここのエハガキは一つの橋をあっちこっちから。この橋はまだ本ものは一度も見ません、あなたは? 宇野千代は岩国のひとよ。