Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
一月二十日
わかる部分ずつわかってゆくのね。すべての価値がわかってゆくそのわかりかたの面白さ。そうやって、少しずつ少しずつわかって行く部分がそのひとの身についたものとなってゆくことの面白さ。
頂いたお年玉はもう頂いておかえしはいたしません。きっと、とりかえさずとよかったことがおわかりになったと思いますから。
一月二十日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
一月十九日 第五信
きょうは風のない暖かな日曜日でした。十六日、十七日のお手紙、二つ一度に着、ありがとう。
ボンボン、私がよろこぶのもあたり前とお思いになったでしょう? 昔子供のとき、風邪で咳が出るとコルフィンボンボンというのをのまされました、それは咳とめよ。ハッカが入っていたようです。
計算書のこと承知いたしました。これとは別にかきます。あの本は本当に面白く、みんな通って来たところどころの変化の姿の真実が語られているのだから、まざまざとしてウィーンの破壊された建物の話でもね。そのアパートメントを私は見物に行って、そこの住居人の子供が名所エハガキを売るようにそこのエハガキを売りつけるのを見て、一種の感想をもちました。