Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
十一月十三日
きのう、あんまり愉快そうにお笑いになったもんだからときどきあの空気が顔のまわりにかえって来て、何だかいい心持がします。時々ああいう風に笑いましょうよ、ね。心持いいわ。本当に、心持よい、日向のようにいい心持だわ。あなたも?
あなたの語彙の自在なのにはあきれるほどよ。しかも適切で。
きょうは、先ずいいおめざがあってホクホク。それに天気はいいし。勉強部屋をゆっくり自分で掃除して落付いて書きます。
本当に初冬らしくなりました。机の下にもうタドンをうずめた足あっためを使いはじめました。今年はどうやらタドンは足りそうよ。目白からもどっさりもちこみましたし。あすこの二階は足あっためだけで大体間に合っていましたが、ここではどうかしら。でもなかなか日はよくさしこんで、雨戸がぬくもっているのを閉めますから、階下よりずっといいのかもしれないわ。目白はいつも乾きすぎて上気せるようで苦しいほどでしたが、こちらにはそれがなくて、楽です。時々体によくないと感じる位だったのよ、家にはそれぞれのくせがあるものですね。
眼の本漸々! 私は眼は近眼だの乱視だので、去年みたいなさわぎもいたしますから、随分大切にしています。