Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
七月十八日
七月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 山口県島田より(封書)〕
七月十七日 島田からの第二信
十五日づけのお手紙、けさ拝見。割合早いことだと思いました。私は日曜日には立てなかったのよ、東海道が不通でしたし。月曜でした。そちらもやっぱり涼しかったのね。
輝はきのう(十六日)一日広島でくらしたのですこし疲れ亢奮して夜珍しく泣きましたって。
友ちゃんと河村夫妻、昨夜八時すぎに戻りました。河村のは到頭息子に面会出来なかったのですって。練兵場からあっちへは入れないのですって。そこで達ちゃんがいろいろ骨を折ってやって、お金だけことづけてやった由。達ちゃんが出たあとに憲兵が来て、やはりいろいろの準備はすっかりして行った方がよいだろうと教えてくれました。
前夜迄達ちゃんは先のように体一つで行くつもりだったのよ。けれどもいろんな様子からどうも其では不便になりそうなので、すすめて、すっかり一応もってゆくことにしてものつめを初めたの。ロバの判断でも適中することがあります。
そして、私が一緒に広島へ行ってやろうかと思ったけれど、まあ、と考えて友ちゃんと水いらずにして、宮島から電車で己斐の一つか二つ手前の何とかいう海水浴場で午後ずっとゆっくりして、そして夕方友ちゃんをのせてから市へ行けばいいと云っていて、そのつもりにしていたの。