Classici giapponesi con furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Leggi 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 511.765 caratteri · 1011 schermate
と熊蔵が、手形を書いてやろうかと考えていると、雁六は、およしなさい、もし下手なまわし者でもあって、裏をかかれると大へんですぜ――というような目まぜをした。
「あ、いけないナ」
と卜斎は、その顔色で相手の肚を読みとおした。
で、こんどは如才なく、はなしの鉾先をかえて、なんでぶっそうなのか、事情をさぐってみようと考えた。
「いいえ、なんでございます……もしごつごうが悪ければ、わたくしにいたしましても、命が大事です。すこしあとへもどって、どこか安全な百姓家にでも泊めてもらいますで」
「ウム神妙なやつだ。なろうことなら、そうしたほうがおまえたちのためだろう」
「ですからお武家さま、失礼なことをうかがいますが、あなたがたはいったいなんのために、こんなところで日が暮れるのにたむろをしていらっしゃるんで? ……見れば、なにか、当惑そうなご様子にも思われますが」
「じつは、まことに少し当惑しておる」
「できることなら、ご相談に乗って進ぜようじゃございませんか。見ればどなたもお若い方、およばずながらわたしの方が、年をとっているだけに、いくらかその功がないこともございません」