Classici giapponesi con furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Leggi 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 511.765 caratteri · 1011 schermate
二
「やっぱり、うわさはまことでございましたか。それで、さだめし家康さまもご安心でございましょう。けれど伊那丸や家来のふたりも、なかなか智勇のある者とききましたが、どうしてそんなに、たやすく捕まってしまったのでしょう?」
「いいではないか、そんなこと。早くそれより独楽をまわして見せい」
「はい、いままわします。ですけれど、じつはこのさきの都田川で、そんな高札を見ました時に、仲間の者と賭をしたのでございます」
「じゃ、話してやるから、それがすんだら、すぐに火焔独楽をまわすのじゃぞ」
「ええ、まわしますとも、まわしますとも」
「その武田伊那丸は、まえからほうぼうへ手配をしていたが、なかなか捕まえることができなかった。するとこんど、桑名のほうから、和田呂宋兵衛という者が密訴をしてきた。その者のことばで、伊那丸のとおる道がわかったから、関所に兵を伏せておいて、苦もなくしばりあげたのじゃ。だから、あさっての太刀取りは呂宋兵衛が役をおおせつかって、都田川の刑場で、その三人の首を斬ることになっている」
「ああ、そうですか。いや、それでよくわかりました」
と、さり気なく聞いていたものの、竹童の胸は早鐘をついている。