Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

ほんとか。」

「モグラみたいに、土の中からでてきたんだ。いまに、こっちへやってくる。」

博士は書生さんにいいつけました。

「きみ、いってみよう。懐中電灯を。」

書生さんはとんでいって、懐中電灯をもってきました。そして、ふたりは、えんがわの下のサンダルをつっかけて庭へかけだしました。

「忠雄、どのへんだ。」

忠雄君は、ふたりについて庭にでましたが、その場所までいく元気がありません。「あそこ、あそこ。」と、ゆびさすばかりです。

博士と書生とは、それとおもわれる場所へいって、懐中電灯をふりてらしました。しかし、なにもありません。

「忠雄、きてごらん。なにもいやしないじゃないか。」

忠雄君は、おずおずと、そこへ近づきました。

「おや、へんだなあ、たしかに、ここだったのに。」

あのたくさんのカニは、どこへいったのか、一ぴきも姿がみえません。そして、カニ怪人も、どこかへきえてしまったのです。

「おまえ、まぼろしでもみたんじゃないのかい。」

博士が、にがわらいをして、いいました。

忠雄君はキョロキョロと地面をみまわしていましたが、やがて、あっと、声をたてました。

「パパ、みてごらん。