Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

さらわれた少年

そして、ものもいわないで、旅館の建物の方へ走りだすのです。

「おい、きみたち、なにをそんなに、あわてているんだい。むやみに引っぱっちゃあ、あぶないじゃないか。」

小林君は、引っぱられるままに、走りながら、ふしぎそうに、たずねるのですが、ふたりとも、ひとこともこたえません。なにか、おそろしいものに、追っかけられてでもいるように、ただ、いそぎに、いそぐのです。

やっと、むこうに、トキワ館の部屋の、あかりが見えてきました。

「おい、どうしたんだよ。早く、わけをいいなよ。」

小林君が、しかるようにいって、グッと、ふみとどまったものですから、ふたりも、しかたなくたちどまりました。

「ああ、こわかった。ぼくは、今にも、巨人の腕につかまれるかと思うと、死にそうだったよ。」

ノロちゃんは、あかるくなったので、にわかに元気づいて、口がきけるようになりました。

「えっ、巨人の腕だって。」

小林君も、びっくりして聞きかえしました。

そこでふたりは、あかるい旅館の入口の方へ歩きながら、さっきのおそろしいできごとを、口々に、小林君に話して聞かせるのでした。

さらわれた少年

そのあくる日から、あの大きな白犬は、村にいなくなってしまいました。