Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

目がまわって、いまにも、たおれそうです。

「さあ、これでよし。きみは消えたんだよ。」

じいさんが、いいました。

井上君は、おもわず、じぶんのからだをながめましたが、消えてはいません。手でさわってみても、顔も、胸も、腹も、足も、ちゃんとあるのです。

「消えちゃいないよ。」

井上君が、そういいますと、じいさんは、わらいだして、

「アハハハ……、じぶんには見えるんだよ。だが、ほかの人には見えないのだ、わしにも見えない。しかし、わしが見えないといっても、きみは信用しないだろうね。……あ、いいことがある。むこうから、さっきの子どもたちがやってきた。わしが、いつまでも、もどらないものだから、さがしにきたんだよ。あの子どもたちに、きみの姿が見えるかどうか、ためしてみるがいい。」

さっきカニ売りじいさんをかこんでいた、十数人の子どもたちが、森の中へかけこんでくるのが見えました。

「やあ、おじいさんは、あそこにいるよ。」

「おじいさん、さっきのカニ、どうした。」

子どもたちは、口々に、なにかさけびながら、近づいてきました。

「みんな、こっちへおいで、いいもの見せてあげるよ。」