Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

怪人たちは、なんども、自動車へひっかえして、新しい荷物を、はこびました。ひっこしのような、さわぎです。それらの、白いきれでくるんだ荷物は、いったい、なんだったのでしょう。

井上君は、それをたしかめてやろうとおもいました。

そっと部屋を出て、玄関へ、いってみますと、そこに、白い荷物が、山のように、つんでありました。まだ、白いきれをとかないままです。

「あっ、いけないっ。」

井上君は、廊下の壁ぎわに立って、のぞいていたのですが、ひとりのカニ怪人が、こちらへやってくるのです。

井上君は、大いそぎで、廊下を、にげだしました。

ところが、二十歩もいかないうちに、むこうのまがりかどから、ヒョイとあらわれたものがあります。

べつのカニ怪人です。

井上君は、前とうしろから、はさみうちになっていました。さあ、こまった。どちらへにげても、つかまるばかりです。

ヒョイと、横を見ると、廊下にならんでいるドアのひとつが、二―三センチひらいていました。

なにを考えるひまもありません。井上君は、そのドアの中へ、とびこんで、ドアをしめて、息をころしていました。

ひとつの足音は、ドアの前を、とおりすぎました。