Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

しかし、もうひとつの足音は……、ピッタリと、ドアの前に、とまったではありませんか。そして、ドアのとってが、ぐるっとまわるのが見えました。カニ怪人が、この部屋へ、はいってくるのです。

井上君は、キョロキョロと、部屋の中を見まわしました。一方の壁に、大きなおしいれがついています。その中へ、かくれるほかはありません。

おしいれの、板のドアをひらいて、中へとびこみました。まっくらです。上から、なにかがぶらさがっていて、それが、顔に、ぶっつかってきました。ジャラジャラと、音がしました。

うすい金属が、何枚も、かさなったような、へんなものです。

しかし、そんなことを、考えているひまはありません。怪人にみつかりはしないかと、そのおそろしさで、いっぱいなのです。

あっ、たいへんです。怪人はおしいれのドアをひらきました。

井上君をみつけたのでしょうか。そして、つかまえようとしているのでしょうか。

井上君は、おしいれのおくに身をかくして、息をころして、ドアのほうを見つめていました。

すると、ドアの前に立ったカニ怪人が、ギョッとするようなことを、はじめたのです。

はさみになった両手で、自分の大きな頭を、グーッと、もちあげているではありませんか。