Classici giapponesi con furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate
そして、地面には、なんのあとものこっていなかった。」
「それは、さっきはなしたように、なかまが木の上にいて、車にまいたナイロンのひもで、ひきあげたんだよ。夜のことだから、よくわからなかった。それに博士から、地面にすいこまれるように消えるという話を、きいていたので、つい、そう信じてしまったのだよ。」
「すると、博士は、つくり話をしていたのか。」
「そうとしか考えられないね。」
それをきくと、古山博士が、ぐっと、こちらをにらみつけて、どなるようにいいました。
「明智さん、あなたをおよびしたのは、この美術館の盗難事件のなぞをといてもらいたかったからです。よぶんな話はどうでもよろしい。どうして、美術品がねこそぎぬすまれたか、その犯人はどこにいるのか、それがしりたいのです。」
明智探偵は、ニッコリとわらいました。
「ほんとうにしりたいのですか。」
「もちろんです。」
「では、いいましょう。その犯人は……。」
「その犯人は……。」
明智と古山博士とは、おたがいの目を、のぞきこむようにして、むかいあってました。
「その犯人は、ここにいます。」
明智が、ピシリとむちをならすように、いいきりました。