Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

この地下室への入口は、たったひとつしかありません。その入口の板戸にかぎをかけ、その外に、五人の刑事がスクラムを組むようにしてがんばっています。

これでは、いかな怪物の二十面相でも、地下室へしのびこめるわけがありません。

宝物のゾウはだいじょうぶです。しかも金庫には、ちゃんと暗号錠がおろしてあって、その暗号は、恩田さんのほかには、だれも知らないのです。それを、十時きっかりに、ぬすみだすなんて、思いもよらぬことです。

金庫の前の三人は、いすにかけて金庫のとびらをみつめたまま、だまりこんでいました。だいじょうぶとは思っても、やっぱり、なんだか気がかりです。敵には、どんな計略があるかわかりません。

時間のたつのが、ひどくのろいように、感じられます。

「もう、あと三十分で十時ですね。」

松波博士が、腕時計を見ながらつぶやきました。

「そうです。わたしの時計も、ちょうど九時三十分です。」

恩田さんが、青ざめた顔で答えました。

みんな、胸をドキドキさせているのです。

「ところで、金庫の中には、たしかに真珠のゾウが、はいっているのでしょうね?」

松波博士が、そう言いだしました。