Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate

Aozora Bunko

寥々とした星ばかりならいいが、消えなんとする燈心の細い焔が、いやな陰気の這い廻るのを目に見せます。

万太郎はいぶかしげに、また、ことばかず少なく。

「白骨……誰の白骨?」

「白骨に名はござらぬ。想像で申そうならば、羅馬の貴人、ピオのであろうか」

「…………」

初めて彼は、ここに至って、吉宗がいつか自分の目的を知り、その目的の線を越して、鼻をあかせてみせるのかと気づいたらしく、口を緘して、彼の横顔をちらと睨めました。

「塚をあばいた時は、その土を祭るものじゃそうな。で、一緒に出た夜光珠の短刀と共に、ここに、こうして霊を祭っておいた」

いわれて、彼がふと見ると、なるほど、白骨の壺のそばに、白絹をもって包んだ横笛ぐらいな長さのものがおいてある。

初めは、左まででなかった万太郎も、その白絹にに包まれたものを思うと、矢も楯もなく、吉宗をつきたおしても、それを奪って、天へかけ去りたいような衝動を抑えきれませんでした。

だが、相手はこうしておれの羨望をながめてひとりで愉悦を感じているのだ、と心づくと、彼の気性は、意地でもそれを見たいなどという気振りを出させない。

「それは飛んだお拾い物だ」