Classici giapponesi con furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
背中のような部分が梅市のすくッた土の下から現われました。
「オオ」という蓑直しの安蔵、道具を投げて無我夢中に、手をもって土をかき分けます。その努力やあたかも土龍のように必死でした。
そこで、梅市や安蔵の手に、掘り出されたものは何でしたろうか?
見ると、背の短い、片足のない人体です。王朝風の結髪に、高麗模様の服装をまとい、指のない手が胸元に組んである。そして、髪、衣服、顔だちなどを考え合せても、男女の区別がつきかねる人体です。
また、その人体は、人間の化した死蝋でも木乃伊でもありません。生まれながら霊魂も肉体も持たない素焼の土偶で、きわめて原始的な工法で焼かれた赤土の埴輪であります。
で、がっかりしたのはその三人。
「なんだい、これは」
と顔を見合せて、
「高麗の埴輪じゃないか」
「そうさ、千余年も前に高麗のコクリ族が、この武蔵野に移住して来た当時の品物だよ」
「つまり、高麗のコクリというのは、今高麗村の奥に住んでいる、あの部落の衆の先祖ッていうわけだね」
「その当時日本へ移住してきた、コクリの王族というのが、あの狛家とも御隠家様ともよぶ屋敷の血筋だということを聞いていたが」