Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Leggi 源頼朝 (みなもとよりとも) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 306.118 caratteri · 613 schermate
彼が政治をやり出してから、支那宋代の文化が活溌に流入して来た。物資ばかりでなく、宋代の歴史経済の書物などもとりよせて、朝廷へ献上したりしている。瀬戸内海の航路を開いたり、兵庫港を築修して、和船宋船を賑わしたのも入道の力であった。
その兵庫港の築港をつくる時も、人柱を沈めなければ、海底の礎石がすわらないという工人たちの愚を笑って、石に経文を書かせて沈め、経ヶ島を築きあげて、
(どうだ)
と、迷信を打破して時人へ示したのも入道であった。
その筆法で、寺社の領土を没取して、僧兵の勢力を削ろうとするのも、入道の方針だった。
明らかに、それらの事は、国家に貢献する所のある政策だったが、よい事は、世人からいわれなかった。すべて彼の私生活と、権力のあらわれに対する反感で消されてしまった。損といえば損な人、不徳といえば不徳な人、いずれにしても入道の心事には、寂しいものが一抹常に横たわっていた事は争えなかった。
四
ひとしお寂しさの身に沁みる秋ではあるし、重盛を亡くした後の気落ちも来ているせいか、入道はいつになく、独りあれやこれと思いめぐらして、
「ああ――」
彼らしくもない嘆息をついた。