Classici giapponesi con furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Leggi 照葉狂言 (てりはきょうげん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.730 caratteri · 100 schermate
四
果は笑いとこそなりたれ、わがその時の泣声の殺されやすると思うまで烈しき悲鳴なりしかば、折しも戸に倚りて夕暮の空を見たまいしが、われにもあらで走入りたまいしなりとぞ。されば、わが泣きたるも、一つはこの姉上の母の、継母ぞということをば、かねて人に聞きて知れればなりき。
四
うつくしき君の住いたるは、わが町家の軒ならびに、比びなき建物にて、白壁いかめしき土蔵も有りたり。内証は太く富めりしなりとぞ。人数は少なくて、姉上と、その父と、母と、下婢とのみ、もの静なる仕舞家なりき。
財産持てりというには似で、継母なる人の扮装の粗末さよ。前垂も下婢と同じくしたり。髪は鵲の尾のごときものの刎ね出でたる都髷というに結びて、歯を染めしが、ものいう時、上下の歯ぐき白く見ゆる。
年紀は四十に余れり。われをば睨みしことあらざれど、遊びに行けば余り嬉しき顔せず。かつて夜に入りて、姉上と部屋にて人形並べて遊びしに、油こそ惜しけれ、しかることは日中にするものぞと叫びぬ。
われを憎むとは覚えず、内に行くことをこそ好まざれ、外にて遊ぶ時は、折々ものくれたり。されどかの継母の与えしものに、わが好ましきはあらざりき。