Classici giapponesi con furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Leggi 照葉狂言 (てりはきょうげん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.730 caratteri · 100 schermate
四
「どうしたの、姉さん。」
「何、可いよ。」
「だっておかしいもの、ね、そりゃ私を可愛がっておくれだけれど……何だか、おかしいなあ。」
「何が、え? 何がおかしいの。」と口早にいう、血の色薄く瞼を染めぬ。
「何も気をまわすことはないよ、真面目じゃあ困るわね。私あ何とも思やしない、串戯さ。なぜね、そういうことを聞いたら、そりゃ可愛がってくれますとも、とこうお言いじゃないッて云うのさ。串戯だよ、串戯だけれどもねえ、その位にさばけておくれだと、それこそお前さんの言草じゃあないが、誰も冷かしたり、なぶったりなんぞしないようになっちまうわね。え、貢さん、そうじゃないか。しかし不可いかい。」
「だって極が悪いもの。」
「なぜさ。」
「なぜッて、そう云うとね、他人は何だもの、姉弟だと思わないで、おかしく聞くんだからね。」
「何と聞えるんだね。」
「何だか、おかしい。」
「まあさ、何と聞えるんだねえ、貢さん。」
「それはね、あの……」
「何だね。」
「お能の姉さん。」
「厭だよ!」
四
「しかし御察しの可いことね、継母もどうして洒落てるよ。そう云ってくれたのなら、私ゃその人に礼を言おうや。貢さん、逢ったら宜しくと申しておくれ。