Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てりはきょうげん

照葉狂言

泉 鏡花

Leggi 照葉狂言 (てりはきょうげん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.730 caratteri · 100 schermate

Aozora Bunko

井筒

一

「養子がの、婿がの、その大変な男で、あんたを逢わしたりなんかしようもんなら……それこそ。」

井筒

一

「貢さん、何をそんなにお鬱ぎだ。この間から始終くよくよしておいでじゃないか。言ってお聞かせ、どうしたの。何も私に秘す事は無いわ。」

二三日来、小親われを見ては憂慮いて、かくは問うたりき。心なく言うべきことにあらねば語らでありしが、この夜は渠とわれとのみ、傍に人なき機なり。

「私の事じゃないよ。」

「おや他人のことで苦労してるの、お前さんは生意気だね。」

と打微笑む。浮きたる事にはあらじ、われは真顔になりぬ。

「だって何も心配をするのは、我身の事ばかりなものではない。他人のだッて、しなきゃならない心配ならしようじゃないか。お前さんだって、私のことを心配おしだから、それで聞くんじゃないか、どうしたッて?」

「はい、はい。沢山心配をしておあげなさいまし。御道理なことだねえ、ほほほ。」

「また、そんな、もう言うまいよ、詰らない。」

「ま、承りましょう。可いからお話しなさい。大方、また広岡のお雪さんのこッたろう。」

「え、知ってるの。」

「紅花染だね。お前さんの心配はというと、いつでもお極りだよ。