Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
無理ないよと云って下さるでしょう? 字でかくことは話すこと。何にも話したいというのではないそのときは、何で話すの? ああ。すこしじぶくるのは珍しいでしょう?
何しろ私はこの頃あなたとけんかもしてみたいのよ。私たちはどんな風にけんかするでしょうね。どうも考えてみるに、ちょいちょい口げんかをするという風ではないらしいことね。わたくしは、たいへんおとなしい細君でありますから。たまにするとすれば、それはこわいでしょうか。こわいのはいやです。勿論こうしていてするけんかなんか真平、真平よ。もしそういうことがあればわたくしは四辺はばからず、おーんとやります。
さあ、本当にもうやめなければ。そして、御飯たべて、一がんばりしなくては。勉学勉学よ。ほんのちょっぴりでいいからおまじないが欲しいのになアと思うことは、たけきもののふも思うことでありましょう?
そして、きょうはもう十日です。この手紙を引出しの中にしまい込んで、その上でうんさうんさとやって、きょうは上野へ参り、それで年表が終り、校正に目をとおし、それで放免です。一昨日と昨日とは、年表をこしらえてくれた絵の娘さんをわが家にかんづめとして、本を山積して補充でした。