Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate

Aozora Bunko

大へばりよ。文学年表というようなものを誰もこしらえないから。いちいち本でその人の年表を見るわけです。たとえば万太郎さんというような人は、私としては閉口ですが、私を閉口させるところが存在性ですからやはりさがしたり、ね。

索引も出来ました。それの直すところを紙を入れたり。本つくりの仕事は書く仕事と全然ちがうようです。大したひまを費します。

六日の日ね、そちらからのかえり、私は大変可愛い碼瑙のようなかざりものを見たのよ。何だか光線の工合であかい碼瑙の円い珠のような飾りもので、今時あんなものもあるのでしょうか、泉子がみたら、知らず知らず口をもってゆきそうなの。マアと思い、忽ち通りすぎました。

お金、島田へも手紙つけてお送りいたしました。私たちの赤ちゃん歓迎費として。

そちらへも着いたかしら。

図書館へもって行って書こうと思いましたけれど、きょうは間もなく手つだいの娘さんも来て、並んでやるのよ。ですからうちでおべん当ののり巻を買って来てくれる間に、これを書き終って出そうというわけになりました。だから急にせわしくなったのよ。だって、今出さなければ又おそくなり、今夜あやしいのですもの。