Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
そこをこっちへ人を入れたんで、いくらかお冠りらしく、自分が雇えばお気に入りのTが、宮本にいるとお気に入らずのTだというような微妙なところがあって、二三日お母さん神経にさえていらしたけれど、どうせああいう男なんだから、事務の打合わせという範囲で毎日の電話もきいておおきなさいと云い、その気におなりです。
達治さんがいたときには何とも云わざったのに、ねえお母さん、と友ちゃんがしきりにいうが、それはおのずから又別で、お母さんが直接Yに会って毎日仕事していらっしゃるのではないから、やはり電話もしきりとかけるわけのところもあるでしょう、Tが間で、又それぞれ才覚を働かせもするし。
面白いでしょう、今石粉を一袋 1.10 売りました。めくらじまの野良着に合羽姿の爺さんで、石粉かどうかと散々念をおして、それからおつりに新しい五銭で三十銭やったら、ひっくるかえしてみ、とっくりかえしてみて、五銭かのうと云って、到頭どうしてもうけとらず、元のととりかえました。この頃はさいさい銭がかわるけに、わかりまへんで。というわけです。新しいおかね、もとのお金へのこんな感覚。お百姓の心持の生きた断面ですね。