Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Leggi 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 511.765 caratteri · 1011 schermate
抜けると、カーッと陽が照っていた。
小太郎山第一の峡!
孔雀の背なかを見るような燦鬱として真っさおな、檜林の急傾斜、それが目の下に見おろされる。
「ウム、ちょうど山の二合目だ」
目のくらむような陽をあびて、狼群のように、はいかがんだ人数、向こうに見える次の間道を目がけてゾロゾロゾロゾロはいこんだ。
さざえのなかをくぐるように、また二つめの間道をしばらくのぼると、山の五合目虚無僧壇とよぶところ、暗緑色の峡を隔てた向こうと、丸石を畳みあげた砦の石垣、黒木をくんだ曲輪の建物らしいのがチラリと見える。
だが、千仭の深さともたとうべき峡谷には、向こうへわたる道もなく、蔦葛の桟橋もない。
「オ、あれに三ツ目の間道がある」
伊部熊蔵がこういったので、みなそのあとからついていった。まさしく、こんどは間道らしい間道である。まっ赤な松明をふり廻して、シトシトシトシトいそぎだした。と――こんどは段もなく、井戸のような深い穴口へでた。そこに一本の鉄棒が横たえられ、蔓梯子がブラさがっている。
それより他にいきようはないので、いずれまた、段々と上へのぼることになるのであろうと、一同はそれにすがって下りていくと、その深いことはおどろくくらい――、下りるとまたうねうねと道々がある、まるで富士の胎内くぐりという形だ。