Classici giapponesi con furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Leggi 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 511.765 caratteri · 1011 schermate
ほろびた柴田の残臣を、まだねらっている者もたくさんあるし、ことに豊臣家の者のいるところで、それをいうのは禁物だ。
賛之丞は、ここぞとばかり、発矢と軍扇を握りながら、
「ご自身の信ずるご流名はなにか」と、攻め立てた。
「う……」と、卜斎いよいよタジタジして、
「いや、わしは信じる」
「なにを」
「逆法ではない、けっして。逆法とはいわさん」
と、すこぶるあいまいにゴマ化したが、そのたいどにろうばいのようすがじゅうぶんに見えたから、一時に静かな空気を破って、ドッという嘲声がわき返り、さしも強情な卜斎、ついに、半分紛失している小鼻のわきへ、タラタラと脂汗をながしてしまった。
二
「築城論、うち切り」
奉行の声がかかったので、卜斎はからくも引分のていで引きさがったが、群集は正直である。村上賛之丞のたまり場へむかって歓呼を浴びせた。
八車流の築城家牧野雷堂。
それと――。
月花流の柳川左太夫。
このふたりの論争も、綿密な築城法のことから意見が衝突し、城の間道埋設の要点で、かなり論争に火花をちらし合ったが、ついに八車流の敗北となって、月花流の熊本方では、白扇をふって勝ちどきをあげた。