Classici giapponesi con furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Leggi 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 511.765 caratteri · 1011 schermate
文殊菩薩とほか四菩薩
一
だが、その典医たちがくるよりも、鐘巻一火が門下の壮士一隊をしたがえてそこへ飛んできたほうが一足ばかり早かったのである。
そして、口々に、
「ごめん」
「ごめん、ごめん」
こういいつつ、一火をはじめ白袴の門下たちが、あたりの役人を押しわけて前へすすんできたかと思うと、地上に気をうしなってたおれていた美女のからだを、てんぐるまにかつぎあげて、自分たちの溜り場へ電光石火にひっかえし、鉄砲ぶッちがえの定紋を張りまわしたなかに鳴りをしずめてしまった。
「おう――」
それをながめた竹童が、試合場の中央で飛びあがるように手をふると、あなたにいた木隠、巽、加賀見、山県の四人、矢来の木戸口から一散にそこへかけだしてきて、
「竹童。いま鷲から落ちたのは、たしかに咲耶子にそういないか」
と、息をせいていう。
「たしかにそうです。咲耶さまです。――その咲耶さんが鉄砲にうたれたから、鷲のほうは怪我もなく逃げてしまったんです」
「えッ、鉄砲に撃たれた?」
「あの幕張りの中へかついでいった侍の袴が、血にあかく染まりましたから、それにそういないと思います。龍太郎さま、はやく、あれへいって咲耶子さまを取りかえしてください」