Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
四
親孝行で評判の良いお蔦が、人など殺せる道理はない、――八、一緒に行ってみるか」
「ヘエ――」
親分を引っ張り出したのは、自分の手柄だけではなかったにしても、フェミニストの八五郎は、すっかり有頂天になって、親分の草履など揃えております。
四
「おや、銭形の」
向島で沈んだ船を見て、百本杭へ死骸を見に行った平次は、現場でハタと三輪の万七に逢ってしまいました。
「万七兄哥、もう下手人の目星が付いたようだな」
「今度は間違いがねえつもりだ。女の怨みは恐ろしいな、銭形の、――磯屋の貫兵衛は江戸一番の醜男だが、あの弟分の菊次郎は、また苦み走ったとんだ良い男さ。お蔦はあの男に捨てられたのを七平のせいだと思い込んでいるんだ」
自分の手柄に脂下がる万七に案内されて、ともかくも、引取手もなく、筵を掛けたままにしてある二人の死骸を見ました。
船頭の三吉は、稼業柄にもなく、水に落ちて死んだというだけのことですが、野幇間の七平の死骸には、背中から突いた傷が一つ、水に晒されて、凄まじい口を開いております。
「匕首や剃刀じゃねえ」
「出刃庖丁だよ、水船の中から拾って番所に預けてある」
万七は先に立ちました。