Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
五
五
「親分さん方、――磯屋の爺やが、申上げたいことがあるそうですよ」
下っ引が一人、うさんに鼻を持って来ました。
「卯八か、呼出すつもりだった。ちょうどいい、ここへつれて来い」
「ヘエ――」
間もなく、下っ引に案内されて、恐る恐る膝小僧を揃えたのは、昨夜のお燗番――磯屋の庭掃き卯八でした。五十六七――ちょっと見は六十以上にも見えますが、長い間戸外生活と労働で鍛えて、鉄のように巌乗なところがあります。
「なんだ、卯八」
万七は事件が厄介らしくなる予感で、少しばかり苦い顔を見せました。
「お蔦さんが縛られたと聞いて、びっくりして飛んで参りました。お蔦さんは、始終私が旦那の側に居りました。人を殺すなんて、とんでもない」
「それじゃ、誰が七平や三吉を殺したんだ」
万七は乗出します。
「私ですよ、親分さん、――この卯八ですよ」
「何?」
「三吉を川へ抛り込んだのは、この私に違いございません」
「なんだと?」
「船に仕掛けを拵えて、中流で沈めにかかったのは、あの三吉でございますよ。私は船底の栓を抜かせまいと思って一生懸命組打をしました。が、なんといっても年のせいで、三吉を川へ抛り込んだ時は、もう栓が抜かれて、水が滝のように入っていました。