Classici giapponesi con furigana
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くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
Leggi 黒田如水 (くろだじょすい) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.639 caratteri · 325 schermate
信念一路
一
と、官兵衛はあたりをちょっと見て、
「およろこび下さい。岐阜へ出向くことになりました」
「岐阜へ。ふうむ……。主家のお使いか」
「さようです」
「めでたい。それはよかった。わかった、わかった」
「多言を申しませぬが、どうぞご推量を。いずれ無事帰国したらゆるりとお目にかかりましょう」
「道々。気をつけて行かれよ」
官兵衛は、師のことばへ、耳を向けただけで、御着の方をふり顧っていた。彼に似気なく、何かただならない顔色を現わしている。
円満坊もはっと気づいたらしい。彼とともに、同じ方へ眸をやった。見れば、乾ききった白い道を、ふたりの武士が宙を飛んでこなたへ駆けて来るのである。股立取って、ひとりは手槍を抱え、ひとりは手をあげて、何か此方へ大声で呼びかけて来る。――官兵衛はじっとしたまま眸を離たず待っていた。
信念一路
一
それは母里太兵衛と、栗山善助とよぶ、若い郎党だった。
この二人は、小寺家の直臣ではない。いわば陪臣にはなるが、官兵衛の父宗円が子飼から養って来た者である。数年前、官兵衛がその英才を愛されて、小寺政職から強って御着の家老職に望まれて行った際、子を思う宗円が、