Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

どこへいっても、カニのおばけのうわさで、もちきりです。さかな屋さんの店で、カニをみても、なんだか、うすきみわるくなるので、さっぱりカニが売れなくなったといわれるほどでした。

そんなある日のことです。港区の古山博士のうちで、へんなことがおこっていました。

古山文学博士は、岩谷美術館の館長でした。この美術館は、岩谷というお金持ちがたてたもので、陳列室が五つぐらいしかない、小さな美術館でしたが、美術品は、つぶよりのものが、そろっていました。ことに、仏像の部屋には、奈良時代から鎌倉時代までの、国宝や重要美術品がいっぱいならんでいるのです。

古山博士は、古美術研究の大家で、三年ほどまえから、この美術館の館長をつとめていました。美術館も港区にあり、博士のうちからは、一キロぐらいのちかさでした。

博士の家族は、奥さんと、ひとりっ子の古山忠雄君と、書生さんと、女中さんの五人暮らしです。

この忠雄君は、小学校六年生で、名探偵明智小五郎の助手の小林少年が団長をやっている、少年探偵団の団員でした。

その日は、古山博士は美術館から、はやくかえっていましたが、午後四時ごろ、洋室の書斎にはいったかとおもうと、大声で、忠雄君をよびつけました。