Classici giapponesi con furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate
このじいさんは、カニを売っているのです。
しかし、少年たちは、だれも、カニをかおうというものはありません。ただ目をみはって、じっと、じいさんの顔をみつめているばかりです。
それほど、このじいさんは、気味のわるい顔をしていました。
腰が二つにおれたように、まがった、もう七十ぐらいのおじいさんです。ネズミ色のダブダブのズボンに、シャツの上から、赤いチャンチャンコのようなものをきて、頭には赤い大黒ずきんをかぶっています。
チャンチャンコにずきんというと、なんだか、ふくぶくしい、じいさんのようですが、そうではありません。そのチャンチャンコも、ずきんも、おそろしくよごれてしまって、赤だか、黒だか、わからないほどになっているのです。
それに、このじいさんの顔ときたら、おもわず身ぶるいするほど気味のわるいものでした。
かぞえきれないほど、横じわのあるひたい、ギョロリとした目、ひらべったい鼻、歯がないのか、ぺっちゃんこになった口、その口の上にも下にも、また、いっぱい、横じわが、きざまれています。そして、顔ぜんたいが、日にやけて、茶色になっているのです。
「だれもかわねえのか。