Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

なににしても、ふたりで、ここを、ぬけださなくっちゃあ。いや、ふたりじゃない。できれば地下室の人も、いっしょに、つれだしたいね。」

小林君は、そういって、しばらく考えていましたが、にわかに、目をかがやかせて、

「あっ、いいことがある。三人でぬけだせるよ。こんばん、それをやってみよう。きっと、うまくいくよ。」

そうして、ふたりは、しきりに、なにかささやきあうのでした。

さて、そのばん、八時ごろのことです。

小林少年は、いつもポケットにいれている万能かぎで、ドアをひらいて、井上君といっしょに、部屋を出ました。

それから三十分ほどたつと、三人のカニ怪人が、玄関から出ていきました。玄関には、番人のカニ怪人がいましたが、三人を見ると、はさみのある手をふって、あいさつしました。三人づれのほうも、おなじように、手をふって、それにこたえ、そのまま外へ出ていきました。

門を出ると、あたりは、いちめんの原っぱで、おそろしく、さびしい場所でした。

「このへんは、北多摩郡なんだよ。」

カニ怪人のひとりが、あとのふたりに、いってきかせました。

怪人の家から二百メートルほどへだたった林の中に、一台の自動車が、ライトを消して、とまっていました。