Classici giapponesi con furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate
店員も、そばにいた客も、すこしも、それに気がつきません。じいさんは、そのまま、コソコソと店の外へ出て、むこうの電車通りのほうへ歩いていきます。
「あのじいさんのあとを、つけてください。」
小林君が、運転席に声をかけました。
セトモノ屋の店を、二十メートルもはなれると、つえにすがってヨボヨボしていたじいさんの足が、にわかに早くなりました。まるで青年のように、おおまたに歩くのです。
小林君たちの自動車は、あいてに気づかれぬように遠くはなれて、ノロノロと、そのあとをつけていきます。
「あっ、へんな自動車がいる。あれにのるのかもしれない。」
電車通りのかどに、青色の大きな自動車がとまっていました。じいさんはツカツカと、そのそばによると、いきなりドアを開いて、うしろの席にとびこみました。そして、その自動車は、おそろしい早さで走りだしたのです。
「にいさん、全速力だよ。あの青い自動車を見うしなわないように。」
今井君が、運転席によびかけました。
「よしっ、こころえたっ。にいさんのうでまえを、見ているがいい。」
映画のような自動車の追跡です。
青と黒の自動車は、二―三十メートルをへだてて、町から町へと、おそろしい早さで走りました。