Classici giapponesi con furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate
まるで、くいいるように、その方ばかりを見つめているのです。
少年たちは、それに気がつくと、なんだかゾーッとして、思わず自分たちも、その方角を見ました。
「ごらん。あれを、ごらん。」
男の人が、手をあげて、空の一方を指さしました。まるで、ないしょ話でもするような、ひくい声です。
空は、いちめんに、どす黒い雲に、おおわれていました。
「あの山と山との間だよ。」
その山の雲とのさかいめが、もう、見わけられないほど暗くなっているのです。
しかし、山と山との間らしく見えるところに、雲の中から、ボーッと、白っぽいもやのようなものがたれさがっていました。
「あれね、わかるだろう。なんだか大きな腕のように、見えるじゃないか。」
少年たちは、そのもやもやしたものを、見つめました。そういわれれば、いかにも、巨人の腕のような形です。そのでっかい腕が、雲の中から、だんだん地上へのびてくるように、思われるのです。
「ワーッ……。」
ギョッとするようなさけび声がおこりました。そして、井上君の腕を、グッと、つかんだものがあります。びっくりしてふりむくと、それは、ノロちゃんでした。ノロちゃんが、悲鳴をあげて、逃げだそうとしているのです。