Classici giapponesi con furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate
ぼくも、たしかなことはいえません。でも、あれではないかという、容疑者はあります。」
「なに容疑者まで、わかっとるのか。」
波野さんはもう、感心どころではありません。すっかり、おどろいてしまいました。
「まだいまのところ、うたがいだけです。ほんとうのしょうこはありません。でも、早くその容疑者をつかまえて、しらべてみる値打ちはあると思います。ですから、分署長さんだけに、お話します。もし、まちがっていたら、その人にもうしわけありませんからね。」
「いや、まいった、おとなもおよばぬ心づかいじゃ。小林君、わしは、年はきみの三倍もあるが、これからきみの弟子になりたいもんじゃね。うん、よしよし、廊下へ出て、そっと、きみの話を聞きましょう。」
そしてふたりは、なかのよい親子のように、廊下へ出ていきましたが、しばらくすると、波野さんは小林君の手をひいて、にこにこしながら、もどってきました。
「小林君は、重大なしょうこを、わしにくれました。それは、小林君が自分でとった、ある人物の写真じゃが、くわしいことは、まだいわないでおきましょう。ね、それがいいね、小林君。」
波野さんは、目じりに、いっぱいしわをよせて、かわいくてたまらぬというように、小林君の顔を見るのでした。