Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

」

また、あやしい声です。さっきは、部屋の右のすみから聞こえてきたのが、こんどは、左のすみからです。目に見えないやつは、かってに部屋の中を歩きまわっているらしいのです。

そうまで言われては、開いてみないわけにはいきません。

「よし、それじゃあ、金庫をあけますよ。ふたりとも、わたしのそばによって、ゾウを守ってください。あいつが、横から手だしができないようにね。」

恩田さんが金庫に近づくと、松波博士も、山口青年も、そのうしろからついていきました。

暗号錠のダイヤルがまわされ、とびらがゆっくり開かれていきます。

あっ、なんでしょう? へんな音がしました。プスッというような音です。鉄のとびらが、きしんだのでしょうか……。

恩田さんが、あやしんで、開く手をとめました。

「あけてごらんなさい。ためらっていても、しかたがありません。」

博士が口ぞえをしたので、恩田さんは、ぜんぶとびらを開きました。

「やっ、ないっ。ゾウがなくなっているぞっ。」

恩田さんが、さけびました。

さっきまであったゾウが、かき消すように、なくなっているのです。

松波博士も山口青年も、からっぽの金庫の中をのぞきこみました。