Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

「パチンコ、見せてください。」

「えっ、パチンコだって?」

山口青年は、めんくらったように、聞きかえします。

すると小林君は、いきなりパッと山口君にとびかかって、その右のポケットからなにかをつかみ出しました。

「やっぱりそうだ、きみはパチンコを持っていたんだね。」

それは、小型のピストルでした。

みんなは、アッと驚きました。家庭教師の山口青年が、どうしてピストルなんか持っていたのでしょう。

「これは、おもちゃのピストルだね。……でも、空気銃のしかけで、たまはとび出すんだね。」

女中さんの小林君が、ピストルをひねくりまわしながら、山口青年の顔をじろじろ見るのです。

「そうだ、おもちゃだよ。章ちゃんにあげようと思って、友だちからもらってきたのさ。」

山口青年が答えました。章ちゃんというのは恩田章太郎君のことです。

「ところで、山口さん。これ、きみの部屋のカバンの中にはいっていたんだけど、みょうなおもちゃだね。きみは、よっぽどおもちゃが好きなんだね。」

そう言って、女中さんの小林君が取り出したのは、なるほど、奇妙なものでした。

十センチほどの黒い針金が、何十本も、ゴチャゴチャかたまっているようなものです。