Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
宵風に吹かれています。
(ああ……罪が深い)
その姿を見ると、お粂もそら怖ろしいほど、自己の悪行に、おののかぬのではありません。
しかしどうしても、金吾を自分の所有にしきってしまわないうちは――と、
「じゃ駕屋さん、少しだけれど」
紙入れの中から二朱金を一枚つまみ出して――「まっている間に一杯おやり」
「ありがとう存じます」
「アアこれでも、いくらか夜露をふせぐ足しになるかもしれない」
着ていた羽織をぬいで、フワリと裏返しに、金吾の駕の屋根へかぶせてやると、お粂は小走りに江戸川の土手を、元の道へ戻ってゆく。
どこへ?
と思うとその姿は、目白の台へ急いで鶉ヶ岡の二本松――夏ならば茗荷畑、秋ならば虫や鶉の音も聞かれそうな、畑と草原の間に行きつ戻りつしている。
「こっちが先を越しているはずだが……どうしやがったんだろう、あの二人は」
人待ち顔につぶやいたお粂は、二本松の根方にある石神堂の前に、曼珠沙華のように赤い線香の火を見ました。
× × ×
それより少し前のこと。
筑波屋の裏口へ主人を呼んで、十手を示した上、客らしく装って二階へ上がって行ったのは釘勘です。