Classici giapponesi con furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
の黒ン坊どもには、ついに想像がつかないものとなって、匙投げ気味をあらわしました。
で、とうとう見切りをつけることに一致した黒ン坊一同、ソロソロと長持の前にかたまッて、
「親分、もうこれ以上は、探しようがありませんが……」と、かぶとをぬいだ泣き声で、あやまり入った風情です。
「ウーム……」
男は腕をこまぬいて、荒涼たる土蔵の中を眺め廻しておりましたが、舌打ちして、
「じゃ、しようがあるめえ。引き揚げよう」
「いめいめしいなあ」
うしろで、舌打ちにつれて言うものがある。
「わっしは、七日七晩、焼き米かじッて、ここに住み込みで探したんですから、それで外へ出たひにゃもう半病人です」とさえ、中には言うやつがありましたから、これは、何かよほどな探し物だったにちがいありませんが、それは骨折り損になり、なおまだ、親分というものが何を求めるのか、意中の掬めない面々は、せめて、ここでそれだけでも打ち明けて貰いたいと主張するのが異口同音でありました。
「尤もだ、じゃあ話すから、誓いをしてくれ」
と、一同へ他言を封じて、
「おれとここにいる先生金右衛門とが、もう数年前から、何か手懸りのあるごとに探し廻っている品というのは……実ア、たッた一尺ばかりの短刀なんだ」