Classici giapponesi con furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
手に手に、数珠を持って、うしろに黙々と尾いて来るのは、高麗村土着の郷士たちで、約四、五十人は居るかと見えます。
さて、九兵衛が驚いたのは、その供養の列の一番最後に、山門を出て来た徳川万太郎と釘勘と、そして金吾の姿を見たことであります。
金吾も目ざとく九兵衛を見つけて、意外な顔をしながら万太郎に何やらささやいていました。――しかし、この路傍では憚られるので、ちょっと彼に目まぜを与えたままで通り過ぎる。
で、九兵衛も神妙にそこでは声をかけずに、列の一番おしまいにのそのそと歩き出して、遠く白壁の土塀が見える狛家の屋敷へ尾いてゆきます。
さて、一方の偽唖の男が、天童谷の切支丹村へ樟板の絵図を齎してから、そこでは大きな変動が起りました。
「山の会堂」の司祭者たるヨハンの姿が忽然と村から消えて見えなくなったことです。――同時に、白樺の森の家に押し込められていたお蝶が隙を見てその檻から逃げ出したことです。
ヨハンの姿をかくしたのは、何か、諜し合せの上の事とみえて、村の切支丹族達はみな素知らぬ様子をしておりましたが、その翌日、お蝶が逃げたということで、ひどく狼狽して騒ぎ廻った朝のこと、そんな空気も嗅ぎつけようのない「山の会堂」