Classici giapponesi con furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Leggi 照葉狂言 (てりはきょうげん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.730 caratteri · 100 schermate
母上の名、仮名もてその神燈に記されたり。亡き人に礫打たしては、仏を辱かしめむとて、当時わが家をば預りたまえる、伯母の君他のに取りかえたまいぬ。
かかりし少年の腕力あり門閥ある頭領を得たるなれば、何とて我威を振わざるべき。姉上に逢わむとて木槿垣に行く途、まず一人物干棹をもて一文字に遮り留む。十手持ちたるが引添いて眼を配り、顱巻したるが肩をあげて睨め着くる。その中にやさしき顔のかの烏帽子被れる児の払をば、国麿の引取りて、背後の方に居て、片手を尻下りに結びたる帯にはさみて、鷹揚に指揮するなり。
わびたりとて肯くべきにあらず、しおしおと引返す本意なき日数こそ積りたれ。忘れぬは我ために、この時嬉しかりし楓にこそ。
その枝のさき近々と窓の前にさしいでたれば、広岡のかの君は二階にのぼりて、此方の欄に掴まりたるわが顔を見て微笑みたまいつつ、腕さしのべて、葉さきをつまみ、撓いたる枝を引寄せて、折鶴、木※、雛の形に切りたるなど、色ある紙あまた引結いてはソト放したまう。小枝は葉摺れしてさらさらと此方に撓いて来つ。風少しある時殊に美しきは、金紙、銀紙を細く刻みて、蝶の形にしたるなりき。