Classici giapponesi con furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Leggi 照葉狂言 (てりはきょうげん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.730 caratteri · 100 schermate
そのあたりの家はみな新木造となりたり。小路は家を切開きて、山の手の通りに通ずるようなしたれば、人通いと繁く、車馬の往来頻なり。
ここに居て遊ぶ小児等、わが知りたるは絶えてあらず。風俗もまた異りて見ゆ。わが遊びし頃は、うつくしく天窓そりたるか、さらぬは切禿にして皆梳いたるに、今は尽く皆毬栗に短く剪みたり。しらくも頭の児一人目に着きぬ。
すべてうつくしき女あらずなりて、むくつけなる男ぞ多き。三尺帯前に〆めて、印半纏着たるものなんど、おさなき時には見もせざりし。
町もこうは狭からざりしが、今はただ一跨ぎ二足三足ばかりにて、向の雨落より、此方の溝まで亙るを得るなり。
筋向いなりとわれは覚ゆ。かの石の鳥居まで、わが家より赴くには、路のほどいと遥なりと思いしに、何事ぞ、ただ鼻の先なる。宮の境内も実に広からず、引抱えて押動かせし百日紅も、肩より少し上ぞ梢なる。仰いで高し厳しと見し国麿が門の冠木門も、足爪立つれば脊届くなり。
さてその国麿はと想う、渠はいま東京に軍人にならむとて学問するとか。烏帽子被りて、払掉りしかの愛らしき児は、煎餅をば焼きつつありとぞ。物干棹持てりしは、県庁に給仕勤むるよし。