Classici giapponesi con furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Leggi 照葉狂言 (てりはきょうげん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.730 caratteri · 100 schermate
気味の悪い夢だったから、心配でならないので、稲ちゃんにもそういって、しょっちゅう気を着けていたんだもの。人にかくれちゃ、継母とちょいちょいおはなしのことも知ってるんだよ。こっちから言い出す分ではなかったから、知らない顔で見ていたけれど、堪らないほどお鬱ぎだもの。可いよ、もうどうにかしてあげようや、貢さん。」
吐息もつかれ、
「じゃあ、姉さん、あの養子を、だましてくれるの。」
「ま、しようがないわね。」
「だって、酷い奴だというよ。」
「たかが田舎者さ。」
「そして、どうして? 姉さん。」
「狸を御覧よ、ほほ、ほほほ。」
「ああ、一人助かった。」
小親が顔の色沈みたり。
「しかし、貢さん善いことだとは思うまいね。」
胸痛かりし。われは答にためらいたり。
「善いことだとは思うまいね、貢さん。」
その心にわかに料りかねたる、胸はまた轟きぬ。
「私ゃ、芸人でありながら、お前さんに逢ってから、随分大事に身を持ったよ。よ、貢さん、人に後指さされちゃあ、お前さんの肩身が狭いだろうと思ったし、その上また点を打たれる身になるとね。」
小親引寄せて、わが手を取りたり。
「お前さんは何にも知るまいけれど、どうせ、どうせ、姉の役ッきゃあ勤まらない私だけれど、姉だッて、よ、姉だッて、人に後指さされたり、ちっとでも、お前さんとこうやっていることの、邪魔