Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てりはきょうげん

照葉狂言

泉 鏡花

Leggi 照葉狂言 (てりはきょうげん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.730 caratteri · 100 schermate

Aozora Bunko

親方持ちだもの、そりゃこうして動いてる内ゃ可いけれど、病気にでもなった上、永く煩いでもしようもんなら、大概さきが分ってるわね。」

「詰らない、そんなことが。」

と勢よく言いたれど、力なき声なりしよ。

「いいえ、算っても御覧、小六さんなんざ、いままでのお礼心で、据えておいたって可いんじゃあないか。私も世話になってるし、内のは大抵皆小六さんに仕込まれた女だもの、座をこれまでにしたのは皆あの女の丹精じゃあないか。寝さしておいて、謡を教えさしたッて一廉の役には立つのに、お金子だといや直ぐあれなんだもの。考えてみりゃ心細いよ。」

思わず涙さしぐみぬ。十年の末はよも待たじ、いま早や渠は病あり。肩寒げに悄れたる、その状ぞ瞻らるる。

「姉さん、私は、私はどうなるんだろうね。」

小親はハッとせし風情にて、顔をあげしがまたうつむきぬ。

「堪忍しておくれ、もう私ゃそういわれると、申訳のしようがないよ。つい、手前勝手で、お前さんを私が処へ引張っておいて、こんなに甲斐性がないんだものね。あの時お雪さんの方へ行っておいでなら、またこんなことにならなかったかも知れないものを。つい何だか、お前さんをば人ン処へやりたくなかったので、……それも分別がある人なら、そりゃ、私とお前さんと両方で半分ずつ悪いんだから可いけれど、東西もお分りでなかったもの