Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
可怪しいわねえ。いろいろと計量して考えているのは、つまりは私の俗的賢明さであるのでしょうか。常識のみとおしにすぎなくて、この抵抗が私のより生粋な作家らしさ、愛づべき魂ではないのかしら。
もうすっかりきまったことに自分でもしていて、気がつくと抵抗が生じています。本当に何かこのことのなかには無視してはいけないものが在るのではないでしょうか。
六日に五日づけのお手紙。ありがとう。
隆ちゃんやっぱり代筆? 変ね。私のところへも代筆で来ましたので、早速手紙出しました。手紙はその人の字を見るからこそ心が安まるのだから、ハガキなり自分でかいてよこしなさい、と。あなたの方へそういうのをあげたら心配なさるでしょう、と云ってやったら、やっぱり来ていたの? 病気でしょうか。私はこんなに思ったの。姉上様なんてかいてるのを見て、オイ姉上か俺にかかせろよ、なんていうのかと思ったのに。すこし心配ね。両方では。
それから、ダラダララインのこと。いくら私が傑作と称讚しても余り私を築城術の大家になさらないでね。マジノだってそう丈夫じゃなかったのよ、と云った本人は、だからダラダララインだって破れるのよというつもりだったのに、逆により堅きものときこえたというのは、何たることでしょうねえ、雄々しい良人をそんなにもおどかしたラインがあるとは! 世の中