Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
叢文閣の本火曜迄の約束。たしかに果せます、着手して居りますから。
十一日づけのお手紙、お年玉とりあげについてはこわかったけれども、然し勿論ありがたい心でよんで居ります。
心持って面白いことね。もし私が正月号のための仕事やその他本当にすっかりなげていたら、こんな手紙頂いて、どんなに悲しく思ったでしょう。
又心持って面白いものねえ。この間、あなたが、ユリにもし旅行の計画でもあったら、いったらいいね、と仰云ったとき、家へかってみんなにそのこと話したぐらい、くつろいだのびやかな楽な気分がしました。行ってもいいよと云われ、しかしあながち、では、と出かけないでも、そこに何とも云えないゆとりのある心持が生じる、行っていいこと? ああ。そう云われたのとは全くそれは別種のこちらの気持に与えられるゆたかさね。こういう心理的なふくらみというものを考えます。そして、互にそういうふくよかさを与え得る者はきまっているということも。
でも生活は何と面白いでしょう。たとえば手紙一つの読みかたも次第に立体的になって、心の全体の動きとしてよめるようになって来て。ねえ。
わかってゆくということは極めて生的動的ね。