Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
島田への毛糸も送ったし。さあこれで引越しにつづくバタバタは一段落ね。そして愈※(二の字点、1-2-22)筑摩のにとりかかります。
そして、きょうは手帖をくりひろげて少しびっくりしているのよ、この前私は二十一日に手紙を書いたきりだったのね。もう十日余も立ってしまったなんて。二十六日からは夜具ごしらえでさわいだにしろ。
あなたの方もきっとあっちこっちへ書いていらしたのでしょうね、こちらへ頂いたのは九月十三日に書いて下すったのきりね。やっぱりこれも少し珍しいくらいだわ、九月にはつまり二通であったというのも。私たちは何となく落付かなかったのね、きっと。今月からは普通の軌道にのってゆけるでしょうと思います。そちらでももしかしたらきょうあたり書いて下すったかしら。
二十六日の金曜日にはね、一寸お話したとおり相当くつろいだ一夜でした。山崎の周ちゃんの店は渋谷から出る東横バスの若林というところのすぐわきです。おりて、どこかしらとクルクル見まわしていたら、いかにも新開の大通りらしい町なみに、ヤマサキ洋装店とかんばんが出ていて、すぐわかりました。何とかミモサとか、何とか名をつけないでヤマサキと簡単に云っているのもあのひとらしいわ。