Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 230.599 caratteri · 458 schermate
あのとき覚えていらして? 父が夕方かえって来て、オヤ火もたかないんだねといったでしょう? そんなに寒くなかったわと云ったら、それは君達は寒くないだろうけれど……と父が笑ったわね。お風呂はやっぱりボイラーで一度ずつ流すわけですから水と燃料不足のときは閉口です。この頃は原始へと逆行なのだから進化したことしか出来ないと大弱りで、最大の不便となるから滑稽ね。
八日のお手紙。支払の内訳(!)ふー。困った。御免なさい。今日あとで書きましょう。つい忘れて。「二十年間」書名か何か一寸わからないようなのですが、これはおめにかかって。年代のこと。あの傍題つきは、本の背なんかごちゃついて余りのぞましくないという意見が出ているので未定です。それに、年代の表現についてはいろいろうるさくて、そのうるささは常識を脱して居りますから、もしかその点に特別の感じなら、ぬいてしまうのです。年代だけで口実は御免ですから。「藪」「翼」あれは、初めのは『改造』に出したのであとのは『文芸』に出したので、今度本になるについての書きおろしは一葉の部です。勿論全体に手を入れてはありますけれど。一葉はどこへも出してないのですからそのことはさしつかえますまいでしょう。