Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Leggi 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 511.765 caratteri · 1011 schermate

Aozora Bunko

「素浪人ッ」

さッと下から笹穂の槍を突きあげた。

「おうッ」と横にはらって返した朱柄の槍。

人交ぜもせずに、一騎打ちとなった槍と槍は、閃光するどく、上々下々、秘練を戦わせていたが、たちまち、朱柄の槍さきにかかって、猪子伴作は田楽刺しとなって、草むらのなかへ投げとばされた。

と、白旗の宮の裏から、よろばいだした法師武者がある。こなたの混乱に乗じて、そこなる馬に飛びつくや否、死にものぐるいであなたへむかって走りだした。

オオそれこそ、さきに一太刀うけて、さわぎのうちにどこかへもぐりこんでいた梅雪入道ではないか。

「やッ、きゃつめ!」

こなたにあって、天野刑部の大薙刀と渡りあっていた木隠龍太郎は、奮然と、刑部を一刀の下に斬ってすて、梅雪の跡からどこまでも追いかけた。

ピシリ、ピシリ、ピシリ! 戒刀の平を鞭にして追いとぶこと一町、二町、三町……だんだんと近づいて、すでに敵のすがたをあいさることわずかに十七、八間。

すると、何者が切ってはなしたのか、梅雪の馬のわき腹へグサと立った一本の矢、いななく声とともに、人もろとも馬はどうと屏風だおれとなった。

行く手の丘に小高いところがあった。